吉祥寺薬師堂(国指定重要文化財)

吉祥寺薬師堂

吉祥寺薬師堂

吉祥寺薬師堂は、元は岩倉神社の別当寺であった東福寺の建物で、室町時代の応永34年(1427)に建立された茅葺きの三間堂です。厨子は墨書から明応2年(1494)に造られたことが明らかであり、堂の建立から67年後に納められたものです。毎年旧暦1月8日に国の重要無形民俗文化財に指定されている粟生のおも講と堂徒式が行われます。

かつて堂内には、国指定重要文化財に指定されている薬師如来、大日如来、聖観音、毘沙門天、不動明王の各仏像が安置されていましたが、現在は宝霊殿に移されています。

粟生のおも講と堂徒式(国指定重要無形民俗文化財)

午前中に行われるおも講は、室町時代初期にこの地域で村作りを始めたとされる主株13戸の家長が寄り合い、村政の評議をする場でした。岩倉大明神と観音菩薩・薬師如来・大日如来の二幅の掛け軸をかかげて礼拝し、吉祥寺住職によるお勤めの後、御神酒を飲み食事をして親睦を図ります。

午後から行われる堂徒式は、数え年3歳の子どもがおも講の承認を受けて村入りし、子どもの成長と健康を薬師如来に祈願する行事です。3歳児のうち最も出生の早い男児の親が雄蝶、女児の親が雌蝶となり、無言の三三九度をくみかわすというもので、現存するものは少なく、貴重な民俗行事となっています。

堂徒式

粟生のおも講と堂徒式

堂徒式

粟生のおも講と堂徒式

所在地 有田川町粟生250番地
電話番号 0737-52-2111(代表)(社会教育課)
交通アクセス 阪和自動車道有田ICより国道480号線を高野山方面へ車で約40分
 

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〒643-0153 和歌山県有田郡有田川町大字中井原136-2

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更新日:2019年03月15日