林業振興及び人材育成に向けた包括連携協定を締結

令和3年3月19日 有田川町、京都大学フィールド科学教育研究センター、有田中央高等学校、有田川林業活性化協議会の4者間で、地域の森林資源を活かせる人材の育成活動がさらに充実することを目指し、包括連携協定を締結しました。

林業振興及び人材育成に向けた包括連結協定

左から、森 勝博(和歌山県立有田中央高等学校長)、徳地 直子(京都大学フィールド科学教育研究センター長)、中山 正隆(有田川町長)、福本 勝次(有田川林業活性化協議会長)

町長 あいさつ
協定書 調印

この度の締結式の協定書本体および出席者名札は、有田川町産ヒノキで製作し、協定書用紙は清水地域で作られた伝統工芸品「保田紙」を使用しています。

連携事項

以下の事項について、課題解決に向け相互連携を図ります。

  1. 地域の発展及び林業振興に関すること
  2. 教育・研究・文化の振興に関すること
  3. 人的資源の交流をはじめとする人材育成に関すること
  4. 人と自然の共生を考慮した地域貢献に関すること

概要

旧清水町地域において、従来より盛んであった「林業」。

その林業や自然環境について学ぶこと、森林学習を通じて自ら考えまとめる力を習得することなどを目的とした授業「ウッズサイエンス」を有田中央高等学校清水分校で行っています。

「ウッズサイエンス」は、清水地域唯一の高等学校である有田中央高等学校清水分校と京都大学フィールド科学教育研究センターとが提携して行っている授業科目で、これまでに、この授業を受けた生徒が実際に林業に従事している事例もあります。

こうした地域の森林資源を活かせる人材の育成活動を更に充実させるため、地域の林業事業体が参画している有田川林業活性化協議会が積極的に関わり、またスムーズな連携が取れるよう、四者間で協定を締結するに至りました。

この包括連携締結により、今後、研究フィールドの拡充や新たな事業への展開、雇用の創出につなげていく予定です。

団体長等挨拶

中山 正隆 有田川町長 挨拶(概要)

吉備地域においては平地が多いものの、有田川町の約77%が森林です。

現在、林業を取り巻く環境は非常に厳しいものがあり、これからの森林を国民全体で守らないといけません。当町においても森林環境譲与税を活用し、様々な事業を行っていますが、一番の問題は、林業に従事する人材の育成です。

先日、「聖地高野山と有田川上流を結ぶ農林業システム」が日本農業遺産に認定いただき、今後、事業展開を行っていく上でも今回の包括連携協定を締結させていただいた意義は非常に大きいと思っています。学術的な視点から林業振興と人材育成に寄与していただけることに感謝しています。

徳地 直子 京都大学フィールド科学教育研究センター長 挨拶(概要)

有田川町に京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山県研究林を設置し95年にもなろうとしています。その長い年月の間に良好な関係を持ち、この度の包括連携協定を締結できたこと、喜ばしく思っています。

包括連携協定に際し、センターとしても精一杯頑張らせていただきます。

森 勝博 和歌山県立有田中央高等学校長 挨拶(概要)

有田中央高等学校は、吉備庁舎の近くにある農業と福祉を中心とした総合学科の本校と、清水地域の自然に恵まれた環境にある普通科の分校とに分かれて学校運営を行っています。

今後、ますます少子化が進んでいくと言われていますが、この度の包括連携協定を締結することを機に、これからも地域の子供たちが通える高等学校として、より一層の活性化を図りながら人材育成を進めていきたいと考えています。

福本 勝次 有田川林業活性化協議会長 挨拶(概要)

有田川林業活性化協議会は、町内の林業事業者5団体と有田川町で構成し、京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林長にアドバイザーとして参画していただいています。

有田川町の約77%を森林で占めていますが、その森林を守り活かすのが我々、林業に従事する者の役目です。次の林業を担う世代が、身近な自然環境である森林や地域の主要産業である林業について学ぶ環境を整える際に積極的に関わっていきたいと考えています。

この度の産学官連携により、森林資源を活かす人材が育ち、ますます有田川町の林業が活性化する事を願っています。

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更新日:2021年03月30日