「有田みかんシステム」が日本農業遺産に認定されました
日本農業遺産に認定されました!
令和2年7月22日に農林水産省近畿農政局に農業遺産申請を行った「みかん栽培の礎を築いた有田みかんシステム」が、日本農業遺産に認定されました。
今後は「農業遺産保全計画」に基づくシステムの保全・継承活動により、認定されたことを活かした地域振興に取り組んでいきます。
世界農業遺産への登録申請は引き続き行っていく予定です。
農業遺産とは
農業遺産とは、何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それにかかわって育まれた文化、ランドスケープや農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域を認定する制度です。
農業遺産には、国連食糧農業機関が認定する「世界農業遺産」と、農林水産大臣が認定する「日本農業遺産」があります。
「有田みかんシステム」とは
日本で初めて、みかん栽培を生計の手段に発達させるとともに、持続可能な開発を可能にし、当地域を日本一のみかん産地に発展させた持続的農林業システムです。
- みかん栽培の産業化
- 室町時代より自生みかんを栽培
- 安土桃山時代には、熊本県から小みかんを導入し、優良系統の選抜を重ね「紀州みかん」を育成みかん栽培の産業化
- 多様な品種の発見・栽培
- 高い観察力により、数多くの優良品種を発見
- みかん栽培との兼業により、農家ニーズに応える「2年生・土付き苗木」を生産
- 地勢・地質に応じた栽培
- 地勢・地質の組み合わせに応じた「長所を活かし、短所を克服する」栽培
- 地勢・地質の組み合わせに応じた「長所を活かし、短所を克服する」栽培
- 販売面での優位性の維持
- 日本初のみかん共同出荷組織「蜜柑方」を組織
- 以降も時代に応じてその形態を発展
- 現在では、多様な出荷組織が共存
本システムにより持続可能な発展を続けた有田地域は、日本を代表する地域ブランド「有田みかん」を確立し、日本一の生産量を誇る産地となるとともに、他産地の発展を牽引してきました。
概要図
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更新日:2021年02月22日