龍谷大学と包括連携協定を締結

2019年7月8日 龍谷大学(学長:入澤崇(写真左))と有田川町(町長:中山正隆(写真右))は、相互の連携を強化し、当町に存在する複雑な地域課題の解決を目指すため、「和歌山県有田川町と龍谷大学との連携協力に関する協定書」を締結しました。

kyouteisyo

1.背景

有田川町では、民間企業との協働による旧田殿保育所のリノベーション事業、地域交流センターALECを拠点とした絵本のまちづくり、エコのまちを目指した二川ダムでの小水力発電など地域に沿った取り組みを実施しています。
一方、過疎化、高齢化、人口流出、産業衰退など未解決の課題も多く存在しています。
その課題は地域によってさまざまな要因が絡み合い、解決はとても困難です。

そこで、産官学連携事業を積極的に展開し、多岐に渡る専門的な知識を持つ同大学との連携強化を図り、産業、福祉、教育などあらゆる分野から地域の課題解決を目指します。

2.連携事項

以下の事項について、課題解決に向けた連携を図ります。

  1. 産業及び観光振興に関すること
  2. 教育、文化、スポーツ振興に関すること
  3. 自然環境保全に関すること
  4. 健康増進及び福祉に関すること
  5. まちづくりに関すること
  6. 学生の社会的な成長機会の創出に関すること

3.ぶどう山椒の発祥地を未来につなぐプロジェクト

協定締結前より、ぶどう山椒産地と同大学との連携は始まっています。
その概要は以下に記載します。

 

【概要】

和歌山県は山椒の全国シェア65% を占め、当町の旧清水町エリアはその一大産地であり、ぶどう山椒の発祥地 でもあります。しかし、生産者の高齢化、深刻な後継者不足により、 5 年先の産地を継続することが難しく、現在、大きな 転機を迎えています 。

同プロジェクトは本年1 月より、地域住民と 同大学経営学部の藤岡ゼミが 「産地」 と 「消費地」 をつなぐことを目的に、市場調査、用途開発、未使用資源の活用提案、認知向上と新市場の創造ひいては地域経済の活性化を図ります。同ゼミは本年 5 月に地域住民やぶどう山椒関連事業者との交流、産地での情報収集を始めています。

同プロジェクトに賛同いただける一般企業にも協力を仰ぎ、町内外の多くの方々にぶどう山椒の魅力・産地情報を発信します。

syuukaku
syuugou

4.今後の展開

すでに連携している「ぶどう山椒の発祥地を未来につなぐプロジェクト」を推し進め、衰退しつつあるぶどう山椒の産地および地域を維持、発展させます。

また、山間部など高齢化が深刻であり地域の助け合いが必須な地域では、地域主導で地域が存続できる仕組みを考え、また自立できるようなサポート策を検討し、地元高校との連携で若者の人材育成も目指すなど、当町が長期計画にも掲げている 「人が集い、想いを紡ぎ、新しい流れをつくるまち」の実現に近づけます。

tawamure
syuugou

このページに関するお問い合わせ

商工観光課
〒643-0153 和歌山県有田郡有田川町大字中井原136-2

電話番号:0737-22-4506(直通、平日8時30分~17時15分)
電話番号:0737-52-2111(代表)
ファクス:0737-32-9555
​​​​​​​
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2020年04月01日