金子巧さん

インタビュー動画を町公式チャンネルで配信しています。下記リンクからご覧ください。

ビールを手にする男性

「Nomcraft Brewing」に勤務する金子巧さんにお話を伺いました。

世界中を旅してたどり着いた地

——有田川町へ移住する前はどちらで生活されていましたか。

愛知県豊橋市出身で、大学は地元の教育大学へ進学しました。卒業後は、教育の現場にいかずにバックパッカーとして「スタートはベトナム、ゴールはポルトガル」ということだけ決めて、約20か国を旅しました。その後、英語の重要性を強く感じてオーストラリアを経てカナダで英語を勉強しながら、クラフトビール醸造所で働いていました。

——有田川町へ移住するにはどういったきっかけがあったのでしょうか。

カナダで暮らしているときに、クラフトビールの醸造所がたくさんあるアメリカのポートランドへ遊びに行ったことがありました。そのときに偶然視察に訪れていた有田川町の人々と出会い、帰国したら訪れる約束をしたんです。そして、有田川町を訪れるとまさに海外出身のブルワーを中心にクラフトビール醸造所を立ち上げようとしているタイミングでした。それで地元の人に一緒にやらないかと誘われ、直感でメンバーに加わり、有田川町へ移住しました。

ビールを整理する男性

ノムクラフトでは全体のマネジメントを担当している金子さん

——有田川町でクラフトビール醸造所を立ち上げてよかったことはありますか。

私以外にも海外出身者が2人、神戸出身者が1人いて今事業に携わっている者全員が移住者なんです。有田川町は外からくる人を暖かく見守ってくれるところがあって、イベントをやったら人が来てくれるし、サポートしてくれる雰囲気を事業を始めてすぐに感じましたね。あと、事業者間でのつながりも活発ですね。クラフトビール作りは直接農家さんと携わったりだとか、イベント用のブースを近くに住む家具職人さんに作ってもらったりだとかすぐいろんな人につながりやすいかなと思います。

——町産の素材をビールづくりに生かすこともありますか。

有田川町はみかんだけではなく、デコポンだとか河内晩柑だとかグレープフルーツだとかいろんな柑橘があって、クラフトビールとの相性も良いのでよく使ってます。
あと清水地域の特産物のぶどう山椒が特別柑橘の香りがして、こちらもクラフトビールとの相性が良くて「ノムノム山椒ゴールデン」など商品化しています。

——ビールづくりで今後の展望を教えてください。

今はビールをビンで提供しているんですが、今後は缶でも提供できればと考えています。缶になると作業効率も上がりますし、タイアップなど依頼も受けやすくなります。なので、流通もどんどん広がると思うんですよね。それに対しての ハードルはいろいろありますけど、そこをモチベーションに頑張っています。 
あと僕らの会社として1つ掲げているのが「ローカルを大事にしよう」ということです。クラフトビール文化は都市圏などでは盛んになってきているんですけど、まだ地方では広がっていない面もあります。でも、ビールづくりをやり続けることによって、毎週末買いに来てくれる地元のお客さんや仕事終わりにふらっと来てビールを飲んでくれる方が少しずつ増えてきています。地元の人たちがよりたくさんうちに遊びに来て、クラフトビールを楽しんでいただければと思っています。

クラフトビール

すべてがちょうどいい街

——有田川町のよさを教えてください。

フレッシュな食材が手に入るところですね。清水地域の方では米作りが盛んで、野菜もいっぱいあったり、吉備・金屋地域だと果物があったりします。養鶏場もありますし、海も近いので新鮮や肉や魚も手に入ります。料理が好きなのですが、食材に困らず、いろんなものを作っていますね。ちょっと走ればキャンプ場があって、川遊びだとかアウトドアを楽しめるところもいいなと思っています。休みの日は海でゆっくりすることもありますし、旅行が好きなので北海道や沖縄、九州などへ行くんですけど、関西国際空港へ車で約50分で行けるので便利ですね。

ビールを持つ男性4人

——有田川町の住み心地はいかがですか。

僕の中ではすべてがちょうどいいですね。人と人との距離感もより小さい町だったら地域の方たちと常に関わりをもっていく必要があって、大きすぎると逆に人の繋がりがほぼ感じられず毎日が過ぎていくと思うんですけど、有田川町の規模感だとちょうどよくて地域との関わりを持つことができる一方、プライベートな時間も確保できます。
移住をして、有田川町で出会った方と結婚をして、最近子どもが生まれたのですが、有田川町は空気がきれいなので、子育て環境としてすごくいいですし、山川海などのアウトドアが身近にあるというのも子どもにとって良い点かなと思います。

——移住し就業されている先輩としてメッセージをお願いします。

まずは実際に有田川町に足を運んでみてください。そしてこの町に住む人と話すのが一番いいと思います。もちろんノムクラフトに遊びに来てもらっても大歓迎ですが、有田川町には素敵なお店がたくさんあります。現地の飲食店や雑貨屋さんへ行ってお店の方とお話ししてみて・・・としているうちに色々とつながり、街の全容が見えてくると思います。
僕たちが主催する「ノムノムビアガーデン」でもクラフトビールをたくさん用意して待っていますので、一緒に飲んでお話しできたらと思いますのでぜひ来てください!

関連リンク

Nomcraft Brewing

所在地:和歌山県有田郡有田川町長田546-1

電話番号:070-4211-5114

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電話番号:0737-22-4506(直通、平日8時30分~17時15分)
電話番号:0737-52-2111(代表)
ファクス:0737-32-9555
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更新日:2023年01月06日