木戸悠仁さん

工場の前に立つ男性

「株式会社坂口製作所」の木戸悠仁さんにお話を伺いました。

コロナ禍をきっかけに清水地域に

——有田川町へ移住する前はどちらで生活されていましたか。

出身は和歌山県の貴志川町(現・紀の川市)で、社会人になってからは大阪市内や和泉で建築関係や内装工事、シルバーアクセサリーや貴金属の加工(彫金)などの仕事をしながら生活していました。
 

——有田川町へ移住し、坂口製作所に就業するにはどういったきっかけがあったのでしょうか。

有田川町清水地域東部の杉野原に祖母の家があり、数年前から空き家になっていました。妻が畑仕事に興味があったこともあり、いつかはこの家に移住したいなと漠然と思っていたんです。

そんな中コロナ禍になり、当時働いていた大阪の現場でもコロナ感染者がでたのですが、工事日程の関係もあってか、現場が止まることはありませんでした。そういった環境を不安に思ったことが大きなきっかけになり、移住を決意しました。

仕事は坂口製作所に勤める親戚がいたことから、両親に紹介してもらい、まずは工場見学をさせてもらいました。その中で彫金の経験があり、溶接にも興味を持っていたので、ここでお世話になろうと思い、試験を受けて採用されました。

溶接を行う男性

アルミ溶接を行う木戸さん

——実際に坂口製作所に入ってみていかがでしたか。

未経験の溶接作業でしたが、一つ作業を覚えるたびに楽しく感じています。また、社員のみなさんが親切で優しく、ストレスなく仕事をすることができていますね。

これまでは小規模な事業所での勤務が多く、会社組織に属するのが初めてなのですが、福利厚生が充実しているなと感じています。作っている製品も大手メーカーの製品や新幹線の一部など、誰もが知るものに使われていることにやりがいを感じながら、働いています。

設計を行う女性

同社ではアルミ・ステンレスの溶接や板金、設計までを手掛ける

——有田川町に来られて生活自体も大きく変わられたと思うのですが、いかがでしたか。

生活をする上で車が必須ですね。最寄りのコンビニが車で約50分かかる高野山の店舗なので、気軽に買い物ができなくなりました。日常の食料品などは、週に1回ほど岩出やかつらぎなど、比較的近い県北部のスーパーでまとめ買いをしたり、ネット通販を活用して調達しています。

コロナ禍の中、大阪からの移住だったので、近所の方が気にされないかなと心配だったのですが、みなさん優しくありがたかったです。暮らしていると近所の方が野菜をくださったり、地域の中で助け合いの考えが根付いていると感じました。そういった地元の人とより関わりたいという思いがあったので、消防団にも所属し、活動しています。

談笑の様子

セルフリノベと畑作で理想の暮らしを

——有田川町での暮らしや坂口製作所での勤務など、今後の抱負を教えてください。

今住んでいる家は移住前、床が抜けていたり、アナグマが住んでいたりという状況でした(笑)。改修が必要な箇所もあったので、建築関係で働いていた知識を生かして、床の張り替えを行って生活しています。今後は壁のやりかえや床の修繕など、セルフリフォームをしながら、妻がやりたがっていた畑作も実現して、理想の暮らしに近づけていきたいと思っています。

仕事面では、まだ就職して1年ほどなので、与えられた仕事をすることで精いっぱいですが、経験を積み、できることをどんどん増やしていきたいですね。

語る男性

——移住し就業されている先輩としてメッセージをお願いします。

私自身移住してまだ1年ほどですが、街に住んでいたときより自分の時間が増えました。街にいるとつい用事を詰め込んで、時間に追われるような日々を過ごしていたように思いますが、それが一切なくなりました。
もし、本気で移住を考えているのであれば、仕事を探すのはもちろんのこと、暮らしも含めてここで何がしたいかということをはっきりもったうえで、検討するのがよいと思います。

関連リンク

株式会社坂口製作所

所在地:和歌山県有田郡有田川町清水877-1

電話番号:0737-25-1150

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商工観光課(移住担当)
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電話番号:0737-22-4506(直通、平日8時30分~17時15分)
電話番号:0737-52-2111(代表)
ファクス:0737-32-9555
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更新日:2021年06月21日