合庭嘉紘さん・愛裕美さん

民家の前にたつ夫婦

地域おこし協力隊としてミカン栽培を行う合庭嘉紘さん、愛裕美さんご夫妻にお話を伺いました。

ミカン農家を目指して有田川町へ

——有田川町へ移住・就農するにはどういったきっかけがあったのでしょうか。

福岡県の出身ですが、以前、みかん収穫時期に援農で有田川町に来たことがあり、農業にも有田川町にも関心がありました。昨年、有田川町でミカンでの就農を対象とした「地域おこし協力隊」の募集があったことから、応募し、採用されました。


——移住して1年がたちました。ミカン栽培についての率直な感想をお願いします。

ミカンの収穫は経験がありましたが、年間通じての栽培・管理は右も左もわからない状態からのスタートで…。1年間研修を受けて、「こんな感じか。」とわかった気がします。研修先の仲間も地域の人も仲良くしてくれるので、リラックスした日々を過ごしています。

着任してすぐの昨年は思わなかったのですが、1年間管理をしたこともあって、今年花が咲いて実がついたときは「ついたな~、なってくれたな~」と感じて以前よりミカンに愛着がわいてきたように思います。これからはどうやって収穫量をあげるか、おいしいミカンを作るかを考えて、生産技術を勉強していきたいです。また、現場の仕事(畑仕事)は自分の性に合っているなと思いました。夏場はしんどいですが(笑)。

コンテナを運ぶ男性

——実際に有田川町で暮らして、イメージしていた生活と実際の生活の違いを教えてください。

衣食住すべてで想像以上に変わりましたね。最初は家も壊れていて、修理していたらDIYの技術もスキルアップして(笑)。草刈りだったり、家のことだったり、やることが多くて「田舎って忙しい!」と思いました。ですが、家の裏山でタケノコがタダで採れたり、梅もタダで採れたり。楽しいことが多いです。


——暮らしの中で困っていることはありますか。

自宅の裏が山なので、ムカデが出ることですね(笑)。あとは、湿気とカビ。エアコンがないので、暑いです。近所の移住仲間は仲良くしてくれて、ごはんに誘ってもらったり、一緒に山椒を収穫しようと声をかけてもらうこともあります。

移住して1年たったのですが、新型コロナウイルスの影響もあるからか、意外と交流が広がらなかったです。同世代の知り合いが少ないというか、スーパーで会って挨拶する人がいないので、そんな人を増やしたいと思っています。

また、農業をするうえで師匠がたくさんいたらいいなと思っているので、コロナが落ち着いたら、農家さんを回って教えてもらったりして、いろんな農家さんと交流したいです。

ミカンの木の手入れをする

ミカン栽培の研修を受ける合庭さん

交流を広げ、自立したミカン農家に

——今後の抱負をお願いします。

平日の農業研修に加えて、週末は12アールの畑を管理させてもらっています。2年後の独立までに、もっともっと農地が必要で、倉庫も必要で、それらを見つけなければならないのが今の課題です。自分から動いて、より多くの農家さんや地元の人と知り合って、もっと本当の有田川町民になりたいと思っています。先日、山椒の収穫も体験したので、ミカン栽培プラスそれ以外のことにもチャレンジして、早く一人前になれるように、自立できるよう努力していきたいです。

河原に立つ男女

関連リンク

株式会社Citrus(研修先)

所在地:和歌山県有田郡有田川町大字吉原255番地

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更新日:2021年06月25日