近藤真功さん

インタビュー動画を町公式チャンネルで配信しています。下記リンクからご覧ください。

木材の前に立つ男性

「清水森林組合」に勤務する近藤真功さんにお話を伺いました。

ドライブをきっかけに清水地域へ

——有田川町へ移住する前はどちらで生活されていましたか。

出身は大阪市阿倍野区で、旅行会社でツアーガイドとして勤務し、観光地の案内を担当していました。その会社の前も旅行関係の会社で海外・国内問わず添乗員として同行したり、山のツアーを多く企画する会社だったので全国の山を仕事で巡ったりしていました。
 

——有田川町へ移住するにはどういったきっかけがあったのでしょうか。

交際中だった今の妻と清水地域にドライブに来たことがあったんです。
将来、田舎に住めたらと漠然と考えていたのですが、地域を気に入ったこともあり、若いうちに行ってみようと思ったことがきっかけですね。それで仕事を探そうということになって、当時の清水町役場に相談に行くと林業への就職を支援する緑の雇用制度を紹介してくれたので、募集のあった清水森林組合に就職を決め、結婚後に妻と2人で移住しました。

書類を見る男性

清水森林組合では業務課長として活躍する近藤さん

——移住にあたって住まいはどうされましたか。

住まいは当初町営住宅を利用していたのですが、知り合いづてに紹介してもらった築100年をこえる古民家を気に入り、裏山などと併せて購入しました。水回りやトイレ、お風呂などはプロにリフォームしてもらい、オール電化にしています。自分でも床の張り替えなどを行いましたが、できるだけオリジナルのよさを残すようにしています。
住まいのある板尾区は清水地域の中でも東部の山深いところなので冬季は冷えますが、薪ストーブやヨーロッパ製の大型暖房を導入して暖をとっています。裏山や家の前の小高い丘など、子どもが遊べる場所が多くあるので、夏は家の前でキャンプをしたり、秋は裏山でクリを拾ったりして、楽しみながら暮らしています。

——日頃の買い物はどうされていますか。

週に1回は生協にきてもらっています。たくさん買うときは吉備地域のスーパーまで出かけることもありますし、コロナ禍になる前は意外とアクセスがよい大阪へも買い物にいっていました。板尾区から吉備地域までだいたい1時間、和泉市のショッピングモールまで1時間30分ほどで行くことができます。
また、光回線がきているのでネット環境に不自由することはなく、ネットショッピングを利用することもあります。

——有田川町のよさを教えてください。

自然が豊かで、子どもがのびのび暮らせるというところがどこにも負けないのかなと思います。私の3人の子どもたちものびのびと育っています。子どもとは私自身も好きな図書施設の「地域交流センター(ALEC・アレック)」へ行ったり、近くの運動場で遊んだりしています。
家も走り回れる広さがあるので、時には子どもの友達が集まり、小学校の全校児童が集合することもあります(笑)。

古民家と遊ぶ子どもたち

築100年を超える近藤さん宅 家の前の丘が子どもたちの遊び場となっている

人が少ないからこその可能性もある

——清水森林組合での仕事について教えてください。

事務職として山主様に間伐など事業のご提案や現場管理、書類作成などを担当しています。林業は木を切ったり植えたり、自分の計画したところや管理したところで成果がでて、山主さんに喜んでもらうことが大きなやりがいですね。林業の仕事はすぐに結果がでるものは少なく、むしろ何世代にもわたってやっと結果がでる仕事です。林業の世界では伐採するまでの木の一生は100年前後です。なので私たちは木の100年後のすがたを想像しながら事業を考えているのですが、そういったところもやりがいや他の業種とは違った特徴だと思います。

管理する山をみつめる男性

管理する林地の点検作業 平成30年の台風の影響で木が傷み伐採をした土地だそう

——清水地域に住んでいく中で今後の展望を教えてください。

私が住んでいるのは板尾区ですが、どんどん人が少なくなっているのは確かです。ただ、少ないからこそいろんなことができると思っています。田んぼも多くあり、山もあり、そういったものを生かして何かできることがあるんじゃないかと考えています。

——移住し就業されている先輩としてメッセージをお願いします。

なぜ移住をするのか、ここで何をするのかという目的をしっかりともっていれば、移住は充実したものになると思います。一方で都会暮らしにつかれてなんとなくという方はうまくいかないことが多いように思います。田舎では都会以上に人とのお付き合いが大事で、私自身も地域のお祭りや区(自治会)の行事・役員など、積極的に地域の方と関わるようにしています。

関連リンク

清水森林組合

所在地:和歌山県有田郡有田川町清水401番地3

電話番号:0737-25-0254

このページに関するお問い合わせ

商工観光課(移住担当)
〒643-0153 和歌山県有田郡有田川町大字中井原136-2

電話番号:0737-22-4506(直通、平日8時30分~17時15分)
電話番号:0737-52-2111(代表)
ファクス:0737-32-9555
​​​​​​​
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2021年02月19日