松本祐典さん
きっかけはパーマカルチャー
——松本さんは有田川町に移住されるまえはどちらにお住まいでしたか?
松本さん「有田川町に来る前は隣の有田市に住んでいまして、みかん農家をしていました。」
——移住するきっかけや決め手になったことなどありましたか?
「けっかけとしては自分が学生時代に経験したことが大きいです。具体的には大学時代にワーキングホリデーを利用し、ニュージーランドやオーストラリアで体験した自然と調和した持続可能な暮らし方『パーマカルチャー』と出会い、お金だけに頼らない暮らしをしたいと思い始めた結果、無農薬栽培のみかんを作りたいと思い、家が見つかったこともあり有田川町に移住しました」
——海外で受けられた影響は現在の生活でどのように実践されているのですか?
「そうですね、無農薬栽培の他にも環境に配慮し生活をしています。例えば天ぷらカーですね」
——て、天ぷらカーとは…なんでしょうか?
「一般的にディーゼルカーって軽油を燃料にしますよね。でも僕の乗る車は廃油つまり食用油でも走れるように調整しています」
——まさに天ぷらとかで使用した油でってことですか?
「そうですね(笑い)。飲食店や私立保育所などから提供してもらったものを自分で精製したりして使用しています。災害などでガソリンスタンドが使用できない事態になっても近場なら問題なく走れますね」
——本来であれば廃棄する物を使っているので、かなりエコですね。松本さんは確か『虹のネ農園』という名前で農業をされていますよね。」
「みかんや梅を栽培したり、みかんの加工品を作ったりしています。ジュースなども作っていて、みかんの皮を使ったみかん番茶や陳皮パウダーなんかもあります」
——みかんの皮も普段は捨てられるものを有効利用していて環境に優しい活動ですね。
オモシロい人たちと繋がれる
——有田川町に移住されてから、町に対するイメージなどに変化はありましたか?
「そうですね、この町では今、住民主体でまちづくりを行おうという活動があるのですが、それに関わり始めてから変わりましたね。地域のことに対して前向きな方と繋がれると自分自身の刺激にもなるし、やりたいことも実現できたりします」
——松本さんといえば、やはり『みかんギャザリング』の開催に尽力されていると思いますが、そのあたりを教えてください。
「まず『みかんギャザリング』というのは、有田みかんの収穫最盛期には沢山の季節労働者の方が日本全国からこの町にやってきていて、その人々と地元の人が交流できる場を作りたかったんです。みかんを通じていろんな人が繋がれると思っていました。そこで町と協働でイベントを企画し開催し、3年目には200名を超える方が参加してくれました」
——年々参加者が増え注目されていますよね。
「イベント参加者の中には、有田川町で就農したいという方も現れていますし、地域の農業の後継者育成にも効果が出ています」
——今後、移住を検討されている方々に対して、松本さんからアドバイスなどお願いいたします。
「自分の経験上ですが地域の人たちと仲良くなると、様々な面で(移住後のイメージなどが)一気に広がりました。一つ壁を超えるとサポートしてくれる、そんな人たちと繋がるといいですね。また、移住というのはきっかけにすぎなくて、多くの人が自分らしく暮らしやすい生活スタイルを実現できるようになればいいですね」
——自分らしい暮らしを追求することが人生の楽しみ方であると感じました。どうもありがとうございました。
「ありがとうございました」
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更新日:2021年06月29日